「かたち」 


 広がる海に 夢を浮かべてみる
沈むな 夢を乗せた 小舟よ
激しい波にもワれて たどり着く先に
君の気持ちはわかっているけど
まだ準備をしないでおくよ
今の僕じゃ物足りない
君の隣で背伸びしても
あの空にも浮かぶ誰かの雨雲を
この頼りのない僕の腕で
包めるようになればいいよな
今描いている夢の続きを
時間を止めて君と歩いて
足りないものが何かって聞いても
君は答えずただひたすら黙っていた

なぜか気になって眠れないから
窓の向こうについ目を向けた
雨に打たれた子猫を見て
僕は急いで手を伸ばしていた
あの空にも浮かぶ僕の雨雲を
包み込んでくれるそんないいわけを
飲み込んでしまう方がいいのかい どう思う
気付き始めた理想と現実
黙り込んでいた君と歩いて
足りないものは僕自身じゃない
他でもない君が全てなんだ

目の前にほら浮かぶ景色が
思い出させる君と歩いて
幼い頃の無理のない笑みで
今のかたちを

今描いてる夢の続きを
時間の中で君と歩いて
足りないものは僕自身じゃない
他でもない君が全てなんだ


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