「波音と共に」 


今歩き始めた
想いをポケットに詰めて
まるでおもちゃを握っている
嬉しそうな子供みたいに
いつか待ち合わせで
君は僕を困らせていたね
長い時間待てば待つほど
会えた喜びが倍になるんだって
乾いた心に口づけを
満たされる 古い傷跡も
波を背になびく細い髪
誘うように気付かされて
ある日僕は恋に落ちていく

たとえば僕が君なら
もう少し躊躇っているだろう
逸る感情抑えれず
君はそっと受け入れてくれたんだ
ずっと隣にいて
君は僕を愛してくれていたね
長い時間経てば経つほど
孤独を分け合う絆募って
どんな優しい嘘でも
傷つけば無力な愛情
恋なんて砂浜の上の
文字のようで波に消えていく
だけど僕はまた指でなぞるよ

会えない心の隙間を
その一瞬の口付けで埋めてしまおう
風を受けしわくちゃになるTシャツ
誘うように気付かされて
いつまでもどんな時でも
君が受け入れなくなる日まで
波を背に寄り添えばほら
誘うように気付かされて
抱きしめていたい波音と共に


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